西洋の楽譜を手に入れるのが決して容易ではなかった大正時代にマンドリンを手にし、日本で最初のプロマンドリニストとして活躍した田中常彦氏。慶應大学マンドリン倶楽部の創始者の一人として、そして日本マンドリン連盟の初代会長等として名前こそ目にはするものの、先駆者としてどのような演奏活動を行い、どのようなキャリアを重ね、どのような人生を送ってきたのか、良くご存知の方は少ないのではないでしょうか。
現存する貴重な記録を読み解いていくと、稀代のマンドリニストの横顔が浮かび上がりました。

実際に田中氏が出演した演奏会プログラムから選曲し、氏の半生になぞらえたプログラムと共演陣になっています。今我々が当たり前に演奏している曲の本邦初演も多数含まれます。

スペイン風奇想曲　／C.ムニエル●
第1タランテラ　／G.B.ラ・スカラ●
マズルカ　コンチェルト　／C.ムニエル●
セレナテルラ　／A.サルコリ●
愛の唄　／C.ムニエル☆
ワルツ　コンチェルト　／C.ムニエル□
前奏曲第2番　／R.カラーチェ☆
サルタレッロ　／R.カラーチェ□
無言歌「ナポリの想い出」　／田中常彦□
月に向かいて　／A.サルコリ☆
ポロネーズ　／R.カラーチェ□
ゆりかご　／田中常彦☆

●ギター伴奏：鈴木大介
□ピアノ伴奏：草間葉月
☆マンドリン無伴奏


6月に行ったレコーディング風景・インタビューをまとめた動画を「アーティストにエールを！東京プロジェクト」に投稿されています。
堀雅貴 / マンドリンCD田中常彦の生涯 メイキング